「東京の忙しい日常から離れて、屋久島の豊かな自然を満喫できたらな~」
と思い、4泊5日で屋久島旅行してきました。
このブログ記事では、トレッキング初心者が、縄文杉トレッキングを通じて感じた魅力やルート、準備などを紹介し、屋久島の自然の美しさを、写真を多数添えてお伝えします。
縄文杉トレッキングとは?
縄文杉トレッキングは、屋久島に行ったら必ず行きたいメインスポット!世界自然遺産で有名な人気のトレッキングコースです。屋久島の大自然のシンボルとして知られている樹齢約7,000年の縄文杉を目指して、往復10時間ほど歩きます。
縄文杉トレッキングが人気の理由は、縄文杉だけでなく、途中で見ることができる数々の屋久杉(ハートで有名なウィルソン株も!)、景色や自然の美しさにもあります。トレッキング中には、急な坂道や川を渡るなど、アドベンチャー感覚も味わえて、自分がまるで映画の世界に入り込んだよう!
初心者であれば、ツアーに申し込んで行くことを強くお勧めします。ガイドさんと行くことで、屋久杉や樹木、植物、屋久島のあれこれを教えてくださり、非常に勉強になります。ほかにも、ルートが分からず不安になるようなことがないですし、ホテルから登山口までの送迎もついていますよ。
トレッキングの準備
縄文杉トレッキングには、下記の理由から、しっかりとした準備が必要です。
① 屋久島の天気は変わりやすい。雨でも決行される。 (私が参加した日は、大雨でした…)
② 整備されていない山道や急な階段が多数ある。
③ 往復10時間の長丁場。
必須アイテム
登山バック(腰や背中の負担が軽減される)、トレッキングシューズ、防水シューズカバー、レインウェア上下、防寒着、登山用の帽子、タオル(濡れないようにジップロックなどに入れておくと◎)、折りたたみ傘 (トロッコ道では傘をさして歩けます)、カイロ (雨で濡れて冷えたので、春なのにカイロ貼ってました)、軽食、栄養補給ゼリー
私がトレッキングした日は大雨だったのですが、ガイドさんがビニール手袋とゴム手袋をダブルで装着して、インナーを濡れないようにしているのが勉強になりました!
あったら便利
ストック(帰りにストックがあると、膝の痛みが軽減されます)、下山後の着替え (びしょびしょの服のままホテルまで帰ると風邪引きそうでした)、登山用サポートタイツ (脚の疲れを軽減してくれる) ※初心者であればあるほど、ストックやサポートタイツは持って行った方が良い!
ペットボトルや食料の持参は?
食料は朝ごはんと昼ごはんが必要です。朝ごはんは登山前の5時半ぐらい、昼ごはんを食べるスポットは山道内が多いようで、11時ぐらいだったかと思います。ホテルが作ってくれたおにぎりは格別美味しく感じました。
ペットボトルは、登山中に屋久島の湧き水で補給できるので、500mlが1本あれば十分です。トレッキング中に飲める湧き水スポットは3-4か所あり、屋久島の水の美味しさには感動しました。市販のペットボトルの水よりおいしいです。屋久島は岩山で土がないため、水にミネラルを含んでおらず、いわゆる「純の水」。屋久島は、自給自足なので、みんなこの水を飲んでいるようですよ。
ほかにも、携帯トイレ、モバイルバッテリー、ヘッドライトを持っていましたが、必要ありませんでした。
ウェアはレンタルでもOK?
シューズ、バック、レインウエアはレンタルできるところが多いようです。私も借りたのですが、レインウエアが少し小さめで、インナーが濡れやすくなってしまう原因でした。シューズは特に問題なく、ずぶ濡れになったシューズを自分のホテルに持って帰って乾かす手間がないのは便利だなぁと思ったので、プロコンあると思います。レンタルがタダのツアーもあるので、とりあえず借りておいて、心配な方は、自分でも持っていくことをおススメします。
いざトレッキング!ルート①:トロッコ道
私は「いわさきホテル」に泊まっていたのですが、朝3時半に起床、4時過ぎにお迎え、そこから1時間かけて荒川登山口に向かいました。
登山口についてから、ホテルでもらった朝食を食べ、トイレを済ませて、6時に登山開始。6時前になると、たくさんのツアー参加者がこの入口に集まります。私が参加したツアーは4人の参加者と、2人のガイドさんが付いていました。
開始から2時間は、平坦なトロッコ道を歩きます。現在このトロッコは夜にだけ使用され、途中にあるトイレの排泄物を運ぶためにあるようで、真ん中に設置された木の部分を人が歩いています。
トロッコの光景は、なんとも異世界。トロッコを歩きながら、周りに見えてくる大自然に、自分がどこにいるのか分からなくなってきます。
ただ、朝3時半起きで、単調なトロッコ道をずっと歩いていると、途中から自然の光景に慣れてきて、睡魔が襲ってきたり、さらに、レインウエアが効かないほど雨が降っていたので、だんだんインナーが濡れてきて、全身が冷えてくるなど、身体への危険信号が何回も発動しました。(笑)
トロッコ道で心がけておくこと
思ったよりも歩くペースが速いです。決められた時間内に往復する必要があるので、ガイドさんがペース配分をしてくれているようですが、ゆっくり写真を撮っていると置いていかれます!
さらに橋を何回か渡るのですが、その中で5回、手すりのない橋が出てきます。雨で荒れている川を下に、高所恐怖症が若干入っている私には、レベルが高すぎる。。ビビりすぎてよちよち歩きのペンギンみたいな歩き方してました。これを屋久島の小学生の子供たちは走って渡れるようですよ。。
トイレがあるのはトロッコ道の2か所だけ!
トロッコ道はまだ電気が流れているので、トイレがスタートから1時間半の場所と、2時間の場所にあります。この後の山道に入ったら往復4時間行けないので、携帯トイレをお守り代わりに持っていくのもアリだと思います。山道前のトイレで、ガイドさんに「絞りだしてきてください!」と言われて吹いてしまいました。(笑)
トレッキングルート②:山道
トロッコ道を抜け、本格的な山道が始まります。と言っても、山が急すぎるため、階段(というか踏み台)が設置されており、そこを歩くことが多いです。
山に入ると、至るところのある苔や木の根っこがあり、その太さと長さが巨大すぎる。自然の神聖なる破壊的生存力とパワーを感じ、少し恐怖を覚えました。だけど、それがまた美しいこと。
木が倒れたり切られたりした後に、苔が切り株を覆い、その苔の上に新たな木が発芽し、苔の水分を吸って育つ。このことを着生というようですが、屋久杉の枝に桜が着生していると聞いたときは、驚きました。
有名な屋久杉たち
山道に入ると、お出ましのウィルソン株、夫婦株、大王杉などなど、有名どころの屋久杉が登場してくれます。
着いた!縄文杉!
お昼ご飯を食べて、登山用バッグをその場に置いて、30分ほど歩いて着いた!縄文杉!!
が、縄文杉はセキュリティばっちりで、近付けません。むしろ遠い (笑)
改めて写真で見ると、迫力があり、存在感やパワーが感じられますが、これまでに見てきた屋久杉の数々に目が慣れすぎて、少し遠いため、5時間かけて到着したときに「え?これが縄文杉??」となってしまいました^_^;
トレッキングの帰り道
縄文杉を堪能した後は、同じルートを帰ってくることになります。帰り道は、下り坂が多く、足の負担が大きいため、注意が必要です。「登山は下山まで」とよく言いますが、下山では気が抜けてしまい、何回滑ったことか。。
下山中は行ほどの元気がなくなり、皆さん静かめでしたが、ガイドさんから屋久島移住の話を聞いたりして思ったよりも早く時間が過ぎました。
感じたことは、「自然の偉大さ、人間の小ささ」
初めてみた大自然の光景は、自分の予想をはるかに超えていました。
そして、自然には勝てない、と心底思いました。(笑)
ここまで人間が小さいことを思い出させてくれると、とりあえず今は、自分のできることを、精一杯やろうと、謙虚な気持ちにさせてくれます。
大雨のトレッキングは滝行だったのか、自分の心が入れ替わったようでした。
結論:一度は体験してほしい!トレッキング中はキツイが、終わったら最高の思い出と達成感に満ち溢れる。
屋久島の風変わりな天気を見越して、雨でもトレッキングが楽しめるぐらいのメンタルと体力があれば、トレッキング初心者でも、絶対に楽しいと思います。
縄文杉トレッキングは、自然に触れ合うことができる貴重な体験です。雄大な景色や縄文杉の迫力は、一生忘れることのできない思い出となるでしょう。
屋久島の自然の美しさを味わいながら、縄文杉トレッキングに挑戦してみてください。
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