兵馬俑と秦始皇陵を見たくて、西安に行ってきました!
兵馬俑と秦始皇陵ってなに?
秦始皇陵とは、あのキングダムでも有名な政(セイ)=秦の始皇帝のお墓!
そして兵馬俑は、秦の始皇帝を守るための、兵士たちの銅像群です。
と言っても、ココはピラミッドや仁徳天皇陵と並ぶ世界三大墳墓のひとつなので、とりあえず一人の墓に対して規模がデカすぎるんです!
早起きして、西安市内からタクシーで約一時間。山の上の広大な土地に到着。
壮大な秦の始皇帝が像がお迎えしてくれました。
まずは兵馬俑に行こう!
外国人用の入り口があり、ゲートを抜けてから、歩いて約20分ほどで、兵馬俑が保管されている博物館に着きます。博物館の建物は3つに分かれておりますが、最も印象的なのは1号俑坑です。
入った瞬間に鳥肌が立ちました!
ドキュメンタリーで見たことはある光景なのに、生で見るとなにかを感じる!
なぜ兵馬俑は造られたのか?
秦の始皇帝は死後の世界でも生涯と同じように軍事力と皇帝の地位を持てるよう、約8,000体の人形を兵隊として作り、一緒に埋めたそう。始皇帝の前には、実際に生きている人が一緒に生き埋めにされていたのを止めるために、人間そっくりの像を埋めることにしたのだとか。
約8,000体の人形は、敵国のあった東を向き、立ち並ぶ彼らは、表情、髪形、衣服のどれひとつとして同じ形のものはなく、全て手作り。
しかもすべて色が塗られていたそう。しかし、発掘されて大気に触れたことで、酸化して色がほとんど失われてしまったんだって。
その精巧なディテールに驚き!
彼らの表情や髪の流れ、鎧の模様など、細部にまで凝った彫刻が異常すぎる!
一説によると、秦の始皇帝は死者の世界から自分がいつか生き返ると信じていて、その時に人形も一緒に生き返って敵国に攻め込めるように、人間そっくりにしたんじゃないかという説もあるらしい。史書によると、秦の始皇帝は不老不死の薬をずっと探していたらしいし、永遠の命を本当に欲しかったんだろうね。
ただ、これは誰かの手によって作られていて、恐らく強制的に作らされている人が多いんだとか・・・。中国全国から70万人を集めて作らせ、40年もかかったと書いてあったし、始皇帝のお墓の場所が特定されないように、兵馬俑と秦始皇陵の建設に関わった人は全員殺されたと聞くし・・・。
となると、何の為にそもそも人形にしたんだい!って突っ込みたくなりますが、これも含め、まだまだ疑問や謎が多く、そこが歪な魅力を醸し出します。
続いて始皇帝陵!
兵馬俑からタクシーで10分ほどの場所に、秦始皇陵があります。
(歩いても行けるようですが、灼熱の中だったので我々はタクシーで・・・)
今は公園として運営されていて、全体地図的には、山が真ん中に位置していて(これが遺体が埋まっているとされている)、周りは草原。新宿御苑の倍の面積があります。
もちろん、公園なのに遊具や遊べるような場所はなく、お墓の碑と装飾品として有名な「始皇帝銅車馬」を見れる博物館があるだけで、あとは本当にただ広い野原。
中国が文化財保護と表明し、大事に守っている感じがヒシヒシと伝ってきます。
銅車馬博物館
ここには、中国で最も貴重な青銅器とされる彩色された2台の銅車馬が展示されています。
始皇帝のお墓と隣接していることから、この銅車馬は秦の始皇帝が使うものとして埋葬された可能性が高いのだとか。
この馬車も事細かに作られており、約3500個の部品を組み立てており、今でも走ったり、ドアや窓は自由に開閉することができるんだそうです!
金属部分は大量の金や銀で装飾されていたらしく、見事な展示でした。
始皇帝陵の魅力
秦始皇陵とは、秦の始皇帝のお墓と言いましたが、1974年に発見されたものの、未だに発掘されていないんです。
なぜでしょうか?
それは、始皇帝の墓は約30メートルの深さにあり、そこに到達するまでには有毒な水銀の大海があると言われています。
また、この超重要な遺跡を発掘する技術が、現代にはまだないそう。
兵馬俑の失敗(=発掘中に酸化して色がほとんど失われてしまった)を繰り返さないために、中国が発掘の許可を与えていないのだとか。
約2200年前にも作られたものが凝りすぎていて、ここまで進歩している現代でも掘り起こせないとか、信じられない!
地下陵墓に眠る秦の始皇帝。私が生きている間に見れるのだろうか。
中国史にロマンを感じる、素敵な場所でした。
終わりに
西安にわざわざ行って、本当に良かったです!機会があれば、ぜひ見に行くことをお勧めします。
本物を見て感じた始皇帝の野望や執念、権威を目の当たりにし、
「歴史は面白い!!」と改めて思いました。
ただ一方で、この時代に自分が生きていたかと思うと・・・と想像し、恐怖で鳥肌が立ちました(笑)
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